設備紹介


卓上型NMR (核磁気共鳴装置) Spinsolve 80 (Magritek社製)

卓上型NMRは通常のNMRと違って電磁石ではなく永久磁石を使っているので冷却溶媒がいらず、非常にコンパクトです。プロトンの共鳴周波数は80MHzで通常のNMR装置と比べるとかなり劣りますが十分に分析することができます(天然物合成? はて、なんのことやら)。コイツは特に室温に敏感で空調の風などの影響まで受けるので、夏・冬に最高の性能を引き出すには少しコツが要ります。一晩かけてカーボンを取る時は空調ボタンに「消すな」と張り紙をしておきましょう。


紫外可視分光光度計 UV-1900 (島津製作所)

よく見かける分光光度計ですが、島津製のコイツには非常に扱いやすいインターフェースがあるため、我々のようなサルでも使うことができるようです。


蛍光光度計 RF-6000 (島津製作所)

蛍光光度計を使うのは基本的に蛍光物質を合成した時くらいなのでいつも寂しそうにしています。1台しかないプリンターとどちらがUSB接続するかをUV-Visといつも争っていますが、大抵負けています。


グローブボックス (UNICO製)

京都大学のおさがりで頂いたグローブボックスです。一緒についてきた相棒の高真空ポンプはガス置換シュレンクラインに取られてしまいました。


ガス置換シュレンクライン

高真空用の真空計(ピラニ真空計とか)がないので真空度は保証できませんが、コイツとアルゴンガスボンベのおかげでどれだけの数の分子たちが湿気や酸素から守られてきたかは計り知れません。


ロータリーエバポレーター

安全な場所にこのエバポレーターを設置するために、人類は4m先の水源から水を引く必要がありました。コイツが突沸による内部の汚染をほとんど経験したことがないことは、筆者の部員への熱心な指導の賜物といえるでしょう。


オートドライデシケーター

マックドライは24時間365日、試薬を湿気から守り続けます。